海洋散骨をお考えの方に知ってほしいことがあります。
それは、海洋散骨のルールです。
一般的に行われる葬儀とは方法が異なるため、もちろんルールも異なります。
ルールを知っておくことで、スムーズに準備できます。
そこで今回は、海洋散骨のルールについて解説します。
□海洋散骨を行う際のルールについて解説!
海洋散骨をしてはならない法律はありませんが、遺骨を散骨することをよく思わない方もいらっしゃいます。
散骨場所の近隣に住んでいる方や自然環境などに配慮して散骨することがトラブルの回避に繋がります。
そこでここでは、海洋散骨を行う際のルールについて解説します。
まず、大切なのは遺骨を粉骨にすることです。
法律により、埋葬や焼骨の埋蔵は墓地以外では行えません。
ですから、散骨する際は、遺骨であることが明確でなくなるように、1mm〜2mm程度に細かく粉骨にする必要があります。
遺骨はご自身でも粉骨にできますが、時間や手間がかかるだけでなく、精神的にも負荷がかかります。
そのため、粉骨は専門業者に頼むことをおすすめします。
粉骨にしてもらう価格としては、約1万円〜3万円です。
次に、散骨時の服装を考える必要があることです。
一般的な葬儀の場合、喪服を着用します。
ですが、散骨の場合、散骨時に利用する船に関係のない方も乗船していることがあるため、平服を着用する方が多いです。
さらに、平服を着用する理由として、安全性を考慮していることも挙げられます。
散骨を行う場所は船上ですので、非常に滑りやすくなっています。
安定感のない船上で、動きにくく重たい喪服は、安全性を確保できません。
ですので、船上での散骨は窮屈ではない服と滑りにくいスニーカーを着用することをおすすめします。
海洋散骨する遺骨は粉骨化されているため、形として残りませんし、海に悪影響も与えません。
ただし、副葬品に関してはいくつか気をつけてほしいことがあります。
それは、環境問題に配慮し、自然に還る副葬品を選ぶことです。
海洋散骨の際によく選ばれる副葬品には、お酒やお花があります。
お酒はお清めの意味を持ち、日本酒が一般的ですがビールを選ぶ方もいます。
また、お花は茎や葉を取り、花びらだけの方が自然にやさしいと言えるでしょう。
□海洋散骨の規則・法律について解説!
日本では自宅の庭などの墓地ではない場所での遺体の埋葬は禁じられています。
ですが、散骨に関しては節度をもって行えば、法的に問題はありません。
ただし、法的に散骨を禁止されていなくても、一部地域では条例で規則が定められているため、事前の確認が必要になります。
□まとめ
今回は、海洋散骨のルールについて解説しました。
故人にお別れする場面ですから、ルールを知らずに行って台無しになってしまうのは避けたいですよね。
ルールを知っておくだけで、節度をもった海洋散骨にできます。
ぜひ、今回の記事を参考に、海洋散骨のルールを学んでみてはいかがでしょうか。