「特殊清掃と遺品整理って何が違うのだろうか。」

このような疑問を持っている方はいませんか。

親族が亡くなった方は遺品整理について調べると思いますが、特殊清掃という言葉も目にするでしょう。

そこで今回は、特殊清掃と遺品整理の違いについて紹介します。

□特殊清掃と遺品整理の違いについて

まず遺品整理とは、文字通り故人の持ち物を整理することを指します。

これは多くの方にとって馴染みのある言葉でしょう。

必要なものは保管し、不要なものは処分したり、譲ったりして遺品の片付けを行います。

それに対して特殊清掃とは、遺体が発見された部屋を専用の器具や洗剤を使って清掃することを指します。

自殺や殺人、事故死など、物理的・心理的に対応の難しい現場での清掃です。

特殊清掃を終えた後に遺品整理をするため、まずは特殊清掃を専門会社に依頼しましょう。

この時に大切なことは、特殊清掃と遺品整理をしてもらう業者を分けないことです。

多くの特殊清掃の会社は遺品整理も同時に行います。

分けて依頼する場合、費用が高くなり、時間も多くかかります。

効率良く終えるためにも、特殊清掃と同じタイミングで遺品整理も依頼しましょう。

□ハウスクリーニングと特殊清掃の違いについて

特殊清掃の内容を知った方の中には、「ハウスクリーニングと同じもの」と思った方がいらっしゃるでしょう。

しかし、両者には違いがあり、遺体があった部屋の清掃は特殊清掃の専門会社に依頼する必要があります。

大きな違いとしては「臭いに対応できるか」です。

遺体が腐乱したときの臭いは体液が原因で、フローリングや畳の奥深くまで浸透しています。

その臭いは強烈で、近隣の住人に迷惑をかけますが、通常のハウスクリーニングではこれらの臭いは消せません。

それらを消すためには、特殊清掃の専門会社が利用する専用の器具や洗剤を使う必要があります。

また、病気で亡くなった場合、細菌感染のリスクがあります。

そのことを知らずに油断して部屋に入ると、同じ病気にかかる可能性があります。

そういった危険性をハウスクリーニングの業者の方で、あまり理解していない方がいるのも事実です。

これらに上手く対応するためにも、特殊清掃を専門とする会社に依頼しましょう。

□まとめ

今回は、遺品整理と特殊清掃の違い、遺品整理と通常のハウスクリーニングの違いについて紹介しました。

遺品整理では部屋の臭いを取る作業は行いません。

遺体があった部屋の汚れをきれいにしたり、臭いを取ったりするためには特殊清掃を行う必要があります。

通常のハウスクリーニングではなく、特殊清掃を依頼しましょう。