終活中の方で、お墓を持たないと検討されている方が、近年増加しています。
ただ、お墓を持たないと言っても、散骨は行う方が多いでしょう。
ここでは、そんなお墓を持たない方におすすめの散骨について解説します。

□お墓を持たないメリットとデメリットについて解説!

*お墓を持たないメリット

お墓を持たないメリットとして、金銭的負担が小さいという点が、よく挙げられます。
その他にも、継承者を気にする必要がないことや、家族に負担をかけずに済むこともメリットと言えます。

金銭的負担が少ないのは、墓石代や永代使用料がかからないからです。
それぞれの供養方法によって費用は異なってきますが、それでも一般的なお墓に比べると、比較的負担する金額は安く抑えられます。

家族に負担をかけないという点でも、この金銭的負担が小さいことが理由として挙げられます。
また、家族の負担という観点から言うと、お墓の管理も負担を感じる要因として挙げられるでしょう。

*お墓を持たないデメリット

お墓を持たないデメリットとしては、合祀だと遺骨が取り出せないことや、お参りに行く場所がなくなること、トラブルになる可能性があることが挙げられます。

合祀は、骨壷から遺骨を取り出して、他の方の遺骨と一緒に埋葬されます。
そのため、他の方の遺骨と混ざり合ってしまうため、後々取り出すことは不可能になります。
これは合祀に限らず、散骨の場合も同様のことが言えます。

海洋散骨の場合は、お墓があるわけではないため、どこにお参りに行くべきか迷う方もいらっしゃいます。
合祀の場合も、他の方にも手を合わせることになるため、抵抗感がある方も少なくないでしょう。
これらのように、故人だけのお墓がない場合、後々困ってしまう可能性が考えられます。

ただし、合祀にすることで、費用を抑えられるというメリットがあるため、何を優先するべきかをあらかじめ決めておくことが大切です。

□散骨の種類を解説!

お墓を持たない場合、散骨を考える方が多くいらっしゃいますが、散骨にもさまざまな種類があります。
ここでは、そんな散骨の種類と、大まかな費用について解説します。

散骨には、海洋散骨、山林散骨、空中散骨、宇宙散骨、海外散骨の5つがあります。
どれも名前の通りですが、山林散骨と宇宙散骨、海外散骨は、国などによってもさまざまな規制があるため、確認する必要があります。

空中散骨では、ヘリコプターやセスナ機を使用しますので、費用的にも手軽さ的にも、海洋散骨が一般的だと言えるでしょう。

散骨の費用としては、お墓を建てることに比べれば遥かに安く済みます。
海洋散骨の場合、船のチャーター代は20から30万円、宇宙散骨は20から100万円、山林散骨は50万円ほどを目安に考えると問題ないでしょう。

□まとめ

今回は、お墓がいらない方におすすめの散骨について解説しました。
お墓を持たないメリットとデメリットも把握しておくことで、よりお墓を持たないことについて明確に考えることができるでしょう。
ぜひ、今回の記事を参考に検討してみてくださいね。