大切なご家族やご親族が亡くなると、通夜や葬儀などの様々な手続きに追われてしまって慌ただしくなってしまうかもしれません。
しかし、遺品整理は特にセンシティブなことなので、後のためにも慎重に進めていく必要があります。
今回は、遺品整理をいつから始めるべきかという適切なタイミングやポイントについてお伝えします。

□遺品整理はいつから始めるべき?

遺品整理を始めるのは、ご自身の気持ちの整理がついたタイミングが一番です。
必要に迫られていない限り、気持ちが落ち着いていないのに無理に遺品整理をする必要はありません。
かといって、一定のタイミングを逃してしまうと後々厄介になってしまう可能性があります。
そのため、次にお伝えする4つのタイミングを参考に、いつから遺品整理を始めるかをあらかじめ決めておくことをおすすめします。

1つ目は、四十九日を迎えた後です。
故人の魂が現世を離れ、次の新しい世へと旅立つ四十九日を迎えてから遺品整理をするというのは最もオーソドックスなタイミングです。
親族がみんな集まるので、形見分けを行いやすいというメリットもあります。

2つ目は、諸手続きの完了後です。
死亡届、ライフラインの解約、保険など、膨大な数の手続きをする必要があるので、遺品整理に手をつけるのは、手続きが終わって落ち着いてからでも良いでしょう。

3つ目は、葬儀が終わった後すぐです。
もし故人が賃貸に住んでいた場合、契約の都合上すぐに遺品整理を行う必要があります。
契約している限り賃料もかかるので、なるべく早く済ませておいた方が良いでしょう。
また、遺族の方が遠方に住んでいる場合にも、機会を逃さないためにこのタイミングで行うことをおすすめします。

4つ目は、相続税が発生する前です。
故人が相続税の非課税額を超える財産を保有していた場合、亡くなってから10か月以内に、税務署に申告書を提出する必要があります。
相続税を把握するためには遺品整理を行い、現預金、株式、不動産、土地など金銭的価値のあるものを全て調査しましょう。
相続の手続きを余裕を持って行えるよう、計画的に遺品整理を行うと良いですね。

□遺品整理をする際の3つのポイントとは?

*親族間で遺品整理や相続についてよく話し合おう

遺品整理や相続には、親族間でのトラブルがつきものです。
未然に防ぐためにも、関係者とはしっかりと話し合って合意をとっておきましょう。

*賃貸物件の場合は契約内容や退去日を早めに把握しよう

家賃の支払い状況や退去日を確認しましょう。
退去の際は原状回復する必要があるので、遺品整理、片付け、掃除などを逆算して計画的に進めていく必要があります。

*空き家になる場合は必要な手続きを進めよう

故人が一戸建てに住んでいてもその家を相続しない場合は、空き家にして放置せずに必要な手続きを進めましょう。
空き家であっても、固定資産税や都市計画税の支払い義務はなくならず、さらに管理状態が悪いと近隣の方に危険が及ぶ可能性があります。
放置していてもメリットはありませんので、必ず売却や解体の手続きをしましょう。

□まとめ

今回は、遺品整理をいつから始めるべきかということについてお伝えしました。
遺品整理は大切なことではありますが、何にも代えがたいのはご自身の心と身体が元気な状態であることです。
決して無理はせずに、遺品整理を進めていきましょう。