こんにちは。今日は、特殊清掃の世界に足を踏み入れた私が、「すべての基本」として大切にしている“ハウスクリーニングのスキル”についてお話しします。
一見、地味に思えるかもしれません。ですが、これは単なる掃除術ではありません。仕事として成り立たせるための「技術」「段取り」「心構え」が詰まった、プロフェッショナルの第一歩です。
【導入】掃除からすべては始まる
「特殊清掃をやってみたい」「社会の役に立つ仕事がしたい」──そんな思いを抱いた方に、まず私が伝えるのは、「ハウスクリーニングを極めてください」という言葉です。
なぜか?
それは、特殊清掃という仕事が、実は“掃除の延長”ではなく“問題解決の集大成”だからです。高難度の現場に対応するには、基礎スキルが絶対に欠かせません。
【体験】準備が9割。段取り力が勝負を分ける
掃除を始める前に、あなたはどんな準備をしますか?
私が現場に入るとき、必ずやるのが「段取りのシミュレーション」です。
- どこに、どんな汚れがあるのか?
- どの順番で作業をするべきか?
- 使う道具や洗剤は何か?
- それらをどこに配置しておくか?
- 注意すべき点はどこか?
この5つのポイントを頭に叩き込み、頭の中でリハーサルを行います。
ハーバード大学の研究では、「注意を切り替える回数が少ない人ほど生産性が高い」と言われています。だからこそ、事前の準備が本番の出来を大きく左右するのです。
【技術】工夫と手順、そして“仕上げ”が命
作業の優先順位を決め、効率よく進めていくこともプロには必要です。
そして、最も大切なのは「仕上げ」。
特に水回りは、乾いたあとに汚れが浮かび上がることが多く、プロの“見せ場”です。私は、仕上げのときに3つの視点で確認します。
- 自分の目線
- 自分より高い位置の目線
- 自分より低い位置の目線
こうすることで、見落としを防ぎ、依頼主の期待を超える“感動”を提供できるのです。
【心の変化】「清掃業」ではなく「問題解決業」
正直に言います。かつて私は、清掃は誰でもできる作業だと思っていました。
でも、違った。
依頼主の困りごとを解決し、生活を取り戻すお手伝いをする──この仕事は、まさに“問題解決業”です。
遺品整理、不動産売買、相続の手続き…それぞれの現場にある「事情」を読み取り、最適な提案と対応をする。そこまで踏み込めて、初めて「プロ」なのだと私は思います。
【まとめ】あなたも「信頼される掃除人」になれる
もし、あなたがこの仕事に興味があるなら、まずは身近なところから掃除を極めてみてください。小さな気づきの積み重ねが、大きな信頼へとつながります。
清掃という仕事に、誇りを持てるかどうか。
そこに、あなたのプロ意識が問われているのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました^ ^